日を暮らす: く


「ナルト、そろそろお腹空いてきたんじゃない?」
「えー?あー、そういえばそうかも」
「カップラーメン買ってあるよ。食べる?」
「食べる!って、どしたの先生?珍しい。いつもオレが昼飯のあとにオヤツのラーメン食ってると、キモチワルイとか胃袋に穴空いてるんじゃないのとか散々言うくせに」
「そーだっけ?ああ、味噌と豚骨味があるよ、どっちがいい?」
「味噌!」
「はいはい。じゃあ作ってあげるからそこに座って」
「え、先生が作ってくれるの?」
「はい、カップの蓋開けたよ。お湯注ぐから気をつけてね」
「な、なんかサービス良すぎねえ?」
「3分たったら教えるから。お箸どうぞ」
「ありがと…って、なあ先生どうしちゃったの!?」
「ラーメン出来るの待ってるあいだに肩揉んであげようか」
「え、いや、オレは…っ!」
「ふうん、意外と肩こってるんだね。気持ちいい?」
「気持ち、いい、けど、ちょ、せんせ…」
「ああ3分たったよ。さあ召し上がれ」
「せんせー、もうなんかヘンだってば」
「食べさせてあげるよ。おっと、まだ熱そうだ。ふーふー。これですこし冷めたかな?はい、あーん」
「先生が!ふーふーして!あーんって!!嘘だコレ夢だ幻術だあぁ!!!」
「おいしい?」
「…っぁああ!先生に食べさせてもらったら味なんかわかんねえよおおー!」


く  くたびれてるのを見破って無理やり労うっていう嫌がらせ
(20120818)

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